2009年9月28日月曜日

Sound of Nights










インドでもネパールでも、毎日、停電です。

毎日のように、ではなくて、ほんとうに、まいにち。自家発電があるところも多いので、完璧な暗闇には、なかなかならないのですが。

安定した電力がある日本の電力会社はすばらしいと思うと同時に、ちょっと困りながらも、停電生活も、楽しくやってます。ろうそくの明かりと、懐中電灯をたよりに。
あしたは、タージマハルを見に行きます。

2009年9月27日日曜日

Here Comes the Sun



インドに着いて4日目、わかったことは、インド人は悪い人ばかりでは決してない、ということ。当然ですが、でも、あまりに騙される人が多いので、ほとんど全ての人を疑ってかかっていたのですが、今やっと、人と話すこと、インドにいることを楽しむ余裕が出てきました。

人を信じることは、全部自分に返ってくる。そんなことをしみじみ考えながら過ごしています。

ささやかなこのブログを読んでくださって、いつもありがとうございます。

人に読んでいただけること、うれしいです。たまに日本とか日本的なものが恋しくなりながら毎日を送ってます。たまに、ときどき、本当にたまに。

2009年9月25日金曜日

インド!!!!!!!

ずっと昔から、来てみたかった国、インド。

インドに関しての噂は、たくさん、耳にしていました。
インドは最高だとか、すごく楽しいよ、だとか、インド人は人騙しと痴漢ばっかりだ、とか、とにかくうるさいとか、汚い、とか、お腹こわす、とか。いろいろ、いろいろ。好きな人は大好きだし、嫌いな人はとことん嫌い、そんな国、インド。

だから、ずっと、来てみたいと思っていました。
とにかく強烈らしいから、自分で、見てみたい、と。いいことも、悪いことも。きれいなものも、そうではないものも。たとえお腹をこわしても。嫌な思いをしても。それでも、インドに来てみたかったし、インドを見てみたい、と約10年(!)思っていました。

インドに着いて、まだ1日しか経っていません。
ここの、第一印象は、濃い、ということ。人の密度も、匂いも、色も、空気も、全てが、濃い。
あちこちに、牛が歩いているのは、本当でした。

とにかく、楽しんで毎日を送ろうと思っています。



「善きことは、かたつむりの速さで動く」
マハトマ・ガンジー

2009年9月22日火曜日

Eight Days in Tibet



チベットの空は、青かった。

本当に本当に、思い出してもあれは本当だったのかわからなくなる位、青かった。青の絶対量が、違う。カトマンズがどんなに晴れていても、曇りにしか、見えなくなってしまうほど。力強く、青い、空。

あちこちにはためいているこの旗は、風に吹かれて、仏法を世界に広めてくれるそうです。日本に帰ったら、私の家のベランダにこの旗をなびかせます。




建築様式も興味深かった!ベランダにお花がたくさんあって、そんな光景を見るのが幸せです。




SHOP→、と書く意味がよくわからないけど・・・。ラサからネパールとの国境に向かう、小さな村にて。




BEER FROM THE ROOF OF THE WORLD、というキャッチコピーの、ラサビール。(これは私が飲んだものではないけれど。)


ほんの1週間強ですが、チベットに行ってよかったと、心から思いました。
チベットにいて、思ったことを少しずつ。

ラサの町の、兵士の多さといったら、半端ではありませんでした。そこもかしこも、ふと上を見上げると建物の上にまで、銃を持って見張り。国境に向かうまでは、あちこちに検問があり、何度も調べられ、さらに国境では、荷物の中まできちんと調べられ(ダライラマ関連のものを持っていないかどうかを調べられるらしい)。チベットは、まるで、中国の支配下のようでした。中国政府がすごく敏感になっていることをひしひしと感じながら過ごしていました。

FREE TIBET(チベット開放)とは、決して叫べないけれど、チベットは中国とは違う、というのは確かに感じたことで、何か、もう少し、いい解決策がないのかな・・・とは、ずっと思っていたことです。

それでも、チベットの人は強かった、とやはり感じます。信仰があること、よりどころのあること。人の強さは、顔に、外に出る、ということを、改めて感じていました。

チベットなんて、雲の上の土地だと思っていたら、人はよく笑っているし、歌を歌っているし、お寺の周りを時計回りにぐるぐるぐるぐる歩いているし。雲に近いけれど、でも、雲の上の土地ではありませんでした。きちんと、手でつかめる、実在する、ところでした。

世界の広さを肌で感じられることが、幸せです。


ただ今カトマンズにいますが、急に、明日インドに行くことになりました。
今ネパールにいる、という実感も、インドに行くという実感も不思議とないのですが、でも、行ってきます。

それでは、またインドよりごあいさつします。
ちょっと、インドに入るのが、怖いのですが、でも、恐れず。前を向いて。

2009年9月20日日曜日

旅の神様

旅の神様の話を、以前ラオスで出会った人に、教えてもらいました。

旅をする人には神様がついていて、その神様が旅する人を見守ってくれて、いい出会いを与えてくれる、というような。

出発して4ヶ月と少し、私は本当に神様に見守られていたように感じます。「神様」というものをはっきりと信じているというわけではないのですが、それでも、信じたくなるほど、いい出会いがたくさんあったので。旅先で出会う人も、みんなそれぞれいい出会いがあって、それをいい顔をして話してくれるので、それぞれの神様がいるんだな、と思うこと、よくあります。

旅の運とか、いい出会いとか、神様によって、と思うこともあるのですが、それと同時に、その人自身が周りに関わっていいものを取り入れようとしているから、その人自身の気持ちとか力もあるかな、とも、思います。

元気で、周りに対して誠実であること。そうすれば、いいことはよってくる、というようなことを思います。たとえ何か災難が来たとしても、なんとかなるし、結局はいい方に転がる、というような。

私、楽天的かな、とも思うのですが、この自分の楽観さに助けられている部分も少なからずあるよう感じます。やっぱり楽しいこととか、いいことを考えて毎日を過ごしたい。


本日、日曜日。そのため(実は曜日はあまり関係ないのですが)ピクニックへ。

こちら、サンドイッチ屋さんのキッチンをこっそりと。
このサンドイッチ、おいしかった!お昼が待ちきれずに、午前10時に早めのランチタイム。



そして、緑と湖と山に囲まれた中を、サイクリングに行ってきました。きもちよかった!!!




本日の、トラブル。
お昼寝してたら蜂に刺された・・・!痛かった。

2009年9月17日木曜日

日本人であること

こんにちは。
カトマンズには、もともとずっと前から来たいと思っていました。それにプラス、ここに来た目的が、2つ。
友人に会うことと、ここの近隣諸国のビザを取ること。
カトマンズに来てからこの10日間、ほとんど毎日のようにあちこちの大使館に足を運んでいます。
ここで3つの国のビザを取るつもりで、2つはなんとか取得済み、あと1つは一週間後に取得予定。

JAPANのパスポートを持って、あちこちの大使館へ行って、そして今までいくつかの国を訪れて、思ったこと。

この、日本国のパスポートの威力の大きさはすごいということ。
ビザは取りやすい上、日本人ということで歓迎されること、よくあります。また、ラオスや中国に入るのも、日本人は、15日以内なら、ビザなしで入国できるということも、力の大きさを感じます。(日本のODAが多額の援助をしているから、という話も聞くけれど。ちなみに欧米の人はビザ代を払う。)
私が(日本人が)こんなに自由に旅ができるのも、それは、日本に生まれたから、ということを、よく、感じます。日本に生まれて、日本国のパスポートを持ち、円の強さによって。

日本にいると、自分が日本人であることを考えずに過ごすけれど、日本を一歩出ると、日本人、だということをよく感じます。日本という国がバックにあって、旅ができていること、ここで出会う様々な人々は、私を通して、日本を見ているのだろう、ということも。(その反対に、私も、いろいろな国の人と出会うことで、その国を見ているように思うので。)
外国にいる日本人の一人として、できることを考えながら、日々過ごしています。
日本にいい印象を持ってもらえたら、とか、日本という国が身近になってもらえたら、と思いながら。


かわいい花だなー、と見とれつつ写真をとったら、偶然その上に飛行機が。
飛行機ってきれいな形をしているといつも思います。

今日は、カトマンズからポカラにやってきました。
ずいぶん落ち着いたところです。それにしてもカトマンズは騒がしかった・・・!!!

2009年9月15日火曜日

What does the catman do?

カトマンズについて1週間。そろそろ中国の話からカトマンズに移ろうかと思っています。中国のこと、まだまだまだまだ話したいことたくさんなのですが、何かの機会があれば、おいおい、のちのち。


中国とネパールの国境を越え、あまりにすてきなガタガタ道に揺られ、5時間、やっと、カトマンズ到着です。国が変わり、一気に、匂いと、色と、人の顔つき服装が、変わりました。こんなにが変わるとは、予想以上です。違う文化の国にやってきました。




カトマンズの、街角。

ここは、とても、都会です。おいしい日本食と、パン屋と、カレーと、チャイと。何でもあります。古本屋では日本語の本も手に入るし、世界中のごはんが食べられるし、人も集まる(中国で出会った人、何人かに偶然再会)。

旅に出ると、カツ丼が食べたくなる、という噂、本当でした。まさか、と思っていたし、今まで、カツ丼!と思ったこともなかったのですが、急に、です。日本にいるとき、カツ丼なんてほとんど食べたいと思わなかったのですが・・・。不思議です。


中国のごはんはとても油っこく、(認めたくないけれど)太ったので、ネパールではなんとか元に戻さないと・・・と思っていたのですが、ごはんがおいしくておいしくて!太るのは歓迎すべきことではないのですが、ごはんがおいしいって、幸せです。とてもとても、幸せです。




友達が、遊びに来てくれました。

さゆっぴさん、カンボジアのシェムリアップで出会った子です。
彼女と話をしていると、念力は岩をも通す、というか、信は力なり、ということを思います。やりたいと思っていることを、望んでいることを、少しずついろいろな工夫をして自分のものにしていっている、という感じ。思いを形に、って、みんな望んでいても、そんな簡単にできることではないと思います。それができる、思いの強さを感じます。

以前パティシエとして働いていた彼女のおみやげ。



さゆちゃーん、ありがとう!!!本日のおやつにいただきます。

やどかり生活もあっという間に4ヶ月経過です。時が経つのは本当にはやい!

いつも、たわいないことばかりなのですが、読んでくださって、ありがとうございます。

2009年9月12日土曜日

中国のかけらを少し

今日は、とりとめもない写真たちです。

中国と言えば。




いやぁ、それにしてもパンダが動くのを見たときは、驚いてしまいました。

当然なんだけど、本当に動いてる!って思って。




金魚はいいなぁ。




かばんが重い・・・と思っていたら、それもそのはず。

本がこんなに増えていました。ここには写っていないけれど、チベットのガイドブックがもう一冊。人からもらったり交換したり、古本屋で手に入れたり。
成都で、不要になった地球の歩き方2冊と、村上春樹の『アフターダーク』と、交換してもらいました。
何読んでるの?ときかれ、村上春樹と答えると、いろんな人に、おぉ、と言われ熱く語られます。アイルランド人に中国人にスペイン人に。


香格里拉、と書いてシャングリラと読みます。

すごい地名です。ここは標高3200mぐらいで、空が近くて、山も近くて、のどかで、いいところでした。1週間ほど、ぼーっと滞在してました。



日の暮れゆくさまを見ていられるのは何と幸せなんだろう、と思いながら。




しゃぼん玉兄弟。
彼らは実に楽しそうにしゃぼん玉で遊んでいて、私もまぜてほしかった。

この町では3つの宿に泊まりました。
こちら、3つ目の宿。





「もしここが気に入ったら、ロンリープラネット(世界一売れてるガイドブック)に知らせてね」

ロンプラなんかに載ったら、欧米の人であふれかえっちゃう。




じゃじゃん。

お部屋、かわいいですよね!?このツインのお部屋は1泊60元(900円弱)。
私は別のお部屋にいたのですが、この宿はとてもかわいかった。
シャングリラに行くときは、この宿、おすすめします。


Eight days in Tibetも終わり、カトマンズまで来てもツアーで知り合った人たちと一緒にいたのですが、そろそろ、ばらばらです。もともと、それぞれで旅行していた人たちが集まってしばらく一緒にいたので、ばらばらになるのは当然なのですが、ここ1ヶ月ほとんど誰かと一緒にいたので、急に1人になって、迷子になった子供のような気分です。それでも、1人でいるのもとりあえず今日いちにち。

2009年9月11日金曜日

雲をつかむようなところ



ずっと前から、行ってみたかったところ、チベット。
行ってみたい、と思っていても、外国人がチベットに入るにはパーミットという許可証が必要で、それが個人では降りず、ツアーを組まなくてはいけません(外国人は自由に旅行できないということ)。果敢にもパーミットなしで(つまりは不法に)チベットに挑戦する人もいて、成功する人も失敗する人もいるのですが、私はそんな勇気も度胸もなく、今回はあきらめてラオスからバンコクに戻り、カトマンズまで飛ぼうかと考えていました。(何たってラオス大好きだし)

そんな折に、見つけた張り紙。

Urgent! We need one person!!
Tibet to Nepal
1人の空きがある12人ツアーを、ちょうど、チベットに心が傾いていたときに、見つけてしまいました。これは!と思い、はやる胸をおさえ、30分ほど冷静になって考え、申し込み。そして、チベットに行けることになりました。

チベット。それにしてもすてきなところでした。
ラサは特に、ほんとうに、美しい、ところ。
人が、美しい。顔立ちが整っているというよりも(美男美女もたくさんいたのですが)、凛と、ぴんと、しているような。実に堂々と、生きることを体中で謳歌しているような。チベットの人はよく歌を歌っていたし、お経を唱えていたし、笑っていました。宗教があるから、宗教が体と心に根付いているから、でしょうか。芯の強さというか、地に根が張っているというか、そんな強さが表れている美しいひとに、たくさん出会いました。これまで訪れたどの土地とも違う、ところでした。
ラサの標高は約3600m。それからぐんぐん上がって行ったのですが(自分の足で立った最高地点は5200m!)、心配していた高山病にかからず、ぴんぴん元気でした。4300mぐらいあっても、オランダ人とフリスビーして遊んじゃうぐらい元気で。空気は冷たく、でも日差しは強く。そして、空が近い。雲をつかめそうなぐらい、でした。空が近くて青くて、絵を見ているような青さでした。
私はずっと低地で生活してきたから、こんなに高いところに来たのは生まれて初めてで、富士山のてっぺんより高い土地なんて、まるで幻のようでした。

12人ツアーで、私以外の11人は、みんな欧米の人たちでした。アジア人ひとり、言いたいことを思っているまま英語で言えない、どこか気後れしてしまいそうな私を、さりげなく、でも誠実にまっすぐ受け入れてくれた彼らに、心から感謝をしています。この人たちとチベットにいられてほんとうに幸せです。どうもありがとう!

2009年9月9日水曜日

近くて遠い国

中国。とてもとても不思議で、おもしろいところでした。

列には並ばないし、並んでも横入りは平気でするし、バスや電車の中でも平気でたばこをすうし、タンをあちこちに吐くし。大声でしゃべるし、とにかくうるさいし、あちこちでけんかをしているし。車一台通るのがやっとの山道でさえ、クラクションをがんがんならしながら前の車を追い抜こうとするし。

日本人と姿かたちが似ているだけ、こういったことをなかなか受け入れることができませんでした。日本から遠く離れた国で、人の顔立ちも、使っている言語に何の共通性もなければ、もう少しすんなりと、この違いを受け入れられたかもしれません。それでも、中国人は(特に漢民族は)日本人と外見が似ているから、そして日本との時差も1時間しかなかったから、この違いに、一体何で・・・と思うことも少なくありませんでした。

それでも、あるときふいに、これは文化なのだな、と思うようになりました。日本というものさしで見ているからそう感じるだけで、中国という国が作っている、一つの文化なのだな、と。この人口の多さや、中国の歴史が、今の中国という国を作っているんだな、と。

いらいらするときもあったのも事実ですが、それでも私中国大好きです。ほんとのほんとです。わけのわからない魅力にぎゅっととりつかれた感じです。上に書いたのは悪口のようですが、愛を込めた事実です。そしていい人もやさしい人もたくさんいました。中国を出るのが、ちょっと寂しかったほどです。

写真、たくさんとったのですが、見ていただきたいものもたくさんあるのですが、なぜか、SDカードがパソコンに反応しません。復活したら、またのせますので見てくださいね。

それでは、また。

やっと・・・!

こんにちは。お久しぶりです。
やっと、やっと、やっと、中国を出てネパールまでやってきました。1ヶ月と少し、ブログの更新が全くできなかったのですが、私は元気です。ぴんぴんしてます。

ベトナムから雲南に入り、四川の成都に行ったところで急にチベットに行くことになり、チベットを抜けて、ネパールへ。本日、カトマンズ着です。

それにしても中国はおもしろいところでした。
これからしばらくは中国のことを書くつもりなのでおつきあいいただけるとうれしいです。
それでは、また明日。とりあえず無事のご報告を。